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意表の走り

(※この話はフィクションです。)

何曜の何時頃だったか今となっては覚えていない。
私が20代の頃、明け方に田舎道を流していた。

この辺りの道の特徴で、集落と集落の間には丘(小山)があり、
民家はなく、上り下りのカーブが連続した道が多い。

明け方という事もあり自分以外に車は無し。
VTECサウンドを響かせながら気持ち良く70㌔+αで上りの連続するコーナーを流していた。

P711.jpg

「あれ?」

頂上近くでバックミラーに一台の車が写り込んだ。
それまで車の気配など全く感じなかった。

「ずいぶん飛ばしてるな。何キロでこの坂を上がって来たんだ?」

あっという間に私の車に追いつき、車種とドライバーの顔が見えた。

「え・・・。」

車種はミラかアルト。ミラターボやアルトワークスとは走った事がある、下りや低速コーナーの速さは知っている。

しかしその車は完璧なド・ノーマル。特徴が無さ過ぎて車種が判別できない。しかもドライバーは30いや40代くらいの女性。

どう見ても普通のお母さんが運転している?

P712.jpg

「まぁいい。きっと急いでるんだ。」

この先は下り、80㌔位で抜けられるコーナーがいくつか続く。
邪魔になるのもなんだし、私も気持ち良く走っていたい。
なにげに引き離す事にした。

一つ目のコーナー。
峠仕様の愛車の85%の性能を使いコーナリング。
これ位で十分離れただろうとミラーを見る。

「なんで・・・。 離れてない?」

次のコーナーが迫る。
認めたくないが、うしろの軽が気になる。

「ちょっと試してみるか。」

P713.jpg

90%の性能でコーナーを走り抜けた。
下りで狭い道幅、しかも80㌔以上は出ていた。普通車でついてきたらかなり怖い思いをするレベル。

「うそ? 車間が変わらない! ついて来る気なの?」

走り慣れているからか?「羊の皮を被った狼」仕様なのか?
ハイグリップタイヤでないとついてこれないはず。

短い直線で加速してみる。ドォバァッと車間が開き、ついてこない。

「やっぱりノーマル?」  訳が解らない。

P714.jpg

次のコーナー。
私の車はFFだがフロントにネガキャンをつけ、アクセルを踏み込んでいくとリアが流れ出すオーバーステアにセッティングしてある。
走りこんでもいない下りで限界近いコーナリングは危険。

「でも・・・。」
理性が好奇心に負け、95%でコーナリング。
その時の私はまだ若僧。やはり経験不足から予想を誤りリアタイヤが悲鳴をあげる。

「やばい!!」

心臓バクバクでコーナーをクリアできた。

うしろの軽が心配になる。
下手なドライバーだと自車の限界に関係なく前の車について行く事がある。
下りは気合いで曲がれるほど甘くない。

「ついてこないでくれ! ニセモノだったら道から飛び出すぞ!!」





「完敗・・・  本物だった・・・。」

車間は開いたが、見事に下りコーナーを抜けてきたのだった。

P715.jpg

下り坂も終り、集落に入ったのでペースダウン。
うしろの軽は車間を保ちながらしばらく田舎道をついてきたが、
Y字路で別れた。

軽は私と別れると、遅い車がどきストレスから解放されたかの如く
またスピードをあげ走り去っていった。

P716.jpg

今でもたまに思い出す、あの軽はいったい何だったのか?

どんな仕様で、どんなテクニックを使ったのか?

常識を超えた「意表の走り」を後ろについて見てみたかったと・・・。


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自分を見つめ直す場所

誰にでも在るはずである。

ふと、 こんな毎日でいいのかと思った時、

ふらっ と行きたくなる場所が。

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私の場合は「真夜中の峠」である。

午前2時の闇。

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若い頃、世の中の常識や理屈に関係なく「本気」の自分が居た。

今は歳を重ね「いい加減」を身に付けてしまった自分が居る。

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あの頃の記憶が走馬灯のように駆け巡る。

「うぇ…。」

最近走ってないので思い出したら車酔いしてしまった。

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今の私には守るべきものがある。

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ゆっくり安全運転で家族のもとへ帰ろう…。


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